【肺がん治療法】の代表的な治療法3選を解説!

肺がん
Lung cancer. lung disease. 3d illustration

Lung Cancer. Doctor radiology check up xray image have problem lung tumor of patient in clinic room.

■ 先日、初期の肺がんの疑いと診断されました初期の肺がんはどんな治療をすれば良いのですか。

■ 肺がんの治療法にはどんなものがありますか?

■ 友人が肺がんと診断されました。友人を助けるために肺がんの良い治療法を教えてください。

自分自身や家族が【がん】に羅漢してしまったり、疑いと診断されたとき、「どんな治療をすればがんを治すことができるの?」と悩まれる方もいるのではないでしょうか。

私自身、数年前に【肺せんがん】と診断され、2年近く治療をおこなった経験があります。

そこでこの記事では、肺がんに羅漢された方や疑いがあると診断された方や、そのような方たちが最も不安に感じ、最も知りたいと思われる【肺がん】を完治するための治療法について、具体的に解説しようと思います。

実際に【肺がん】の治療に入る際には、医師から治療法を示され、治療法についての説明も受けることになりますが、事前に治療法について知っておくことで、治療への疑問や不安を軽減することもできます。

今回の記事を読んでいただくことで、治療を開始した時や、疑いがあると診断された際の、不安や疑問を和らげることにもつながりますのでぜひ最後まで読み進めてください。

肺がんの代表的な治療法は主に【3つの治療法】です

がんの治療法には様々な方法がありますが「肺がん」の治療法には「手術による治療法」「放射線を使った治療法」「薬物を使った治療法」の3つがあります。

がんの治療法と聞くと、手術によってがんを取り除く方法や、放射線をあてる治療法などを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、がんの治療法を決める際には、がんを発症された方の年齢やその時の身体の状態、がんがどの程度進行しているのか、がん以外の病歴などを考慮したうえでその方に合った治療法が選択されることになります。

がんは、病状の進み具合や転移の度合いに応じて「ステージ」として分類されます。
このステージはがんの病状の進行度合いなどによって、Ⅰ期〜Ⅳ期に分類されます。

このステージでの分類数字がⅠ期やⅡ期で、がんの腫瘍がそれほど広範囲に広がっていない段階であれば、
切除によってがんを取り除く「手術による治療法」が選択される場合があります。

がんの腫瘍が広範囲になっている場合や、切除によってがんを取り除くことが難しい場合には
「放射線を使った治療法」や「薬物を使った治療法」が選択される場合があります。

このように「肺がんの治療法」は、他のがんの治療法と同じように、がんを発症された方の状態や年齢などを
考慮したうえで「手術による治療法」「放射線を使った治療法」「薬物を使った治療法」の【3つの治療法】
があります。そこでここからは、肺がんの3つの治療法について詳しく解説してみようと思います。

手術による治療法

Lung surgery surgeon and team perform thoracic surgery in lung cancer

手術の方法は、がんが存在する胸部の部位を切開してがんを切除する開胸手術が一般的なものです。

これ以外にも、近年では「胸腔鏡」という細長いカメラを開胸部位から挿入し、そこから目視できる画像を使って行う手術などもおこなわれています。

肺がんの治療で「手術による治療法」を行う場合、Ⅰ期、Ⅱ期の非小細胞肺がんとⅠ期、ⅡA期の小細胞肺がんが対象となります。

肺がんの進行度(ステージ)は、がん腫瘍の大きさや転移の範囲などによって、ⅠA~Ⅳ期に分かれます。

【参照元:肺がんの病気(ステージ)】
https://www.gan-info.jp/gan/lung/stage/

「非小細胞肺がん」は、肺組織にがん細胞があらわれる事によって様々な症状が起こる疾患のことを言います。
「Ⅰ期」は「IA期」と「IB期」の2つに分けられます。「IA期」は、がんの大きさが3センチ以下で、肺のまわりにある臓器やリンパ節にがんが転移していない状態を指します。

「ⅡA期」は肺以外のリンパ節へのがん転移が、がんを発症した肺の周辺に限られる状態。または、がんの大きさが5センチ以上で、肺以外の臓器やリンパ節に転移が無い状態を指します。

このように、がんの大きさがまだそれほど大きくなっていない場合や、転移の状態がそれほど広範囲に至っていない場合には、切除によってがんを取り除く「手術による治療法」が行われます。

この「手術による治療法」には、いくつかの異なる手術法がありますが、その異なる手術法の中で代表的なものである「肺葉切除術」「縮小手術」「片側肺全摘手術」の3つについても解説してみようと思います。

肺葉切除術

Lungs cancer operation oncotomy puzzle concept: hands of surgeon with surgical instruments (tools) performs surgery to remove cancerous growth (malignant swelling or benign tumor)

がんの治療法で最も一般的なものは、がんを含む部位を切除によって取り除き、がんを治癒する「切除術」です。

人間の肺は、右肺が「上葉」「中葉」「下葉」の3つ、左肺は「上葉」「下葉」の2つ、計5つの「肺葉」
というものに分かれていますが、肺がんの「手術による治療法」では、がんが含まれている肺葉を切除によって取り除きます手術が多く行われます。この手術を「肺葉切除術」と言います。

この「切除術」では、がんが含まれている部位のみを切除するので、検査や目視では確認しずらい微小ながんも取り除くことができるというメリットがあり肺がんの手術の中でも標準的なものとなっています。

この治療法を選択する際の目安となる「肺がんの進行度(ステージ)」は、Ⅰ期、Ⅱ期とⅢ期の一部が該当します。

がんの広がりや転移がそれほど広範囲にわたっていない初期の進行度(ステージ)では、がんを含む部位を切除によって取り除くことで、がんの治癒も可能となることから、肺がんの治療法ではこの「肺葉切除術」が標準的な手術方法となっています。

縮小手術

肺がんの治療での切除術では、切除する箇所はできるだけ少ない範囲であることが望ましいとされています。

これは、術後の生活や手術による体へのダメージを考慮するからです。

この切除する箇所をできるだけ少なくし、現存の肺を少しでも温存することを目的とする手術法が「縮小手術」です。

肺がんの治療では、がんを含む部位を取り残さないために、切除術が一般的ですが、術後の生活や、手術による後遺症などを考慮すると、切除する範囲はできるだけ少ない範囲であることが望ましいです。

このような目的に適した手術による治療法がこの「縮小手術」です。

片側肺全摘手術

がんが肺葉の広範囲に広がっている場合や、肺以外の気管支などにもがんが広がっている場合に肺をすべて切除する治療法が「片側肺全摘手術」です。

肺がんの治療で切除術を選択した際には、肺にがんを含んでいる個所や、目視や画像では確認はできなかったが、疑わしい箇所なども含めて広範囲にわたって肺を切除する場合もあります。

これは、がんを根治する上では避けて通れないことですが、その反面、肺を広範囲に切り取ってしまうと、術後、肺活量が下がってしまったり、日々の生活の中で息苦しいことが多くなったり、人によっては人口呼吸器が必要になる場合もあります。

この手術では、灰に含まれるがんや他の部位に広がっている疑いのあるがんも切除することで、がんの根治を目指すことができますが、術後、身体に大きな負担もかかる場合もありますので、高齢者や体力が低下している方には選択が難しい手術です。

放射線による治療法

がんの進行度合(ステージ)がIII期の場合、がんが肺から他の臓器やリンパ節などへ転移している場合もあり、そういった場合には切除などの手術法での治療は行われず、化学療法や放射線による治療法が選択されます。

放射線は、物体を通り抜ける能力や、物体の性質や状態を変化させる性質を持っていて、この放射線の性質を利用して、がん細胞を死滅させることを目的とした治療方法が「放射線による治療法」です。

この放射線による治療法は、肺組織の切除をおこなう手術による治療と違い、術後の呼吸苦や体力の低下などがあらわれにくいというメリットがあります。

放射線治療には「根治的放射線治療」と「緩和的放射線治療」の2つの方法があります。

「根治的放射線治療」は灰に含まれたがん細胞を死滅させ、がんの根治を目的とした治療法です。
がんの範囲が少なく、転移の範囲も少ない状態にある「I期」や「II期」では、通常、肺に含まれているがん細胞を切除によって取り除いてしまう手術法が選択されることが多いのですが、高齢者の型や、手術による治療を希望されない方にはこの「根治的放射線治療」が行われる場合があります。

これ以外にも、がん細胞が肺だけではなく他の臓器やリンパ節にも転移が認められ、手術によってがん細胞をすべて切除することが困難と医師が判断した場合にも、この「根治的放射線治療」が選択される場合があります。

もう一方の治療法である「緩和的放射線治療」は、がん細胞を死滅させて、がんの根治が難しい方に向けて、がんの症状を和らげるためにこの放射線治療がおこなわれる場合があります。

科学療法による治療法

がん細胞が肺の中で広範囲に広がってしまった場合や、手術による肺がんの根治が難しいと医師が判断した場合に、抗がん剤を使った「化学療法による治療」がおこなわれます。

がん細胞が肺以外の臓器やリンパ節に転移した場合には(がんのステージⅢ期)手術や放射線治療とこの「化学療法」を組み合わせた治療がおこなわれます。また、血液の中にがん細胞が入り、他の臓器などへの転移の可能性がある状態(がんのステージⅣ期)でもこの治療法がおこなわれます。

この治療法は、肺に広がったがん細胞を死滅させる。またはがん細胞の増殖を抑える治療法です。

化学療法は以下のような場合に実施されます。

⒈がんが再発したとき

再発したがん細胞の進行を抑止するために抗がん剤を用いた化学療法をおこないます。

⒉血液の中にがん細胞が入り、手術ができない場合や手術を必要としない場合

がんの根治を目的とした治療をおこなわれますが、これ以外にもがんの憎悪を抑制し、生活を維持するために治療が実施される場合もあります。

⒊切除手術と併用してがんの根治を目指す場合

切除でがんを取り除く前に、抗がん剤によってがん細胞を小さくして、切除によってがん細胞をすべて取り除けるようするために化学療法をおこないます。

⒋手術後の再発を予防する場合

切除手術などでがん細胞を取り除いた場合でも、目に見えない小さながん細胞が残っている場合がまれにあります。このようなことに備えるために、抗がん剤を用いてがん細胞の再発を予防します。

このように「化学療法」は、切除手術で肺がんの根治が難しい場合や、血液にがん細胞が入ってしまった場合や、医師が手術のみでの治療で根治が困難と判断した場合におこなわれます。

また、治療目的以外でも、肺がんの再発予防や進行を抑制する目的などでもこの「化学療法」がおこなわれる場合もあります。

肺がん治療の代表的3つの治療法についてのまとめ

Oncological lung cancer disease concept. Guy male man holding medical lung body x-ray photo with pinned white ribbon as a symbol of lung cancer on white isolated background

肺がんの代表的な治療法には【3つの治療法】があります。

⒈手術(切除による)治療法
肺にあらわれたがん細胞を切除(外科手術)によって取り除く治療法。
肺以外の臓器に転移、または再発によって新たにがん細胞があらわれた際にもこの治療法がおこなわれます。

⒉放射線による治療法
がん細胞を切除いで取り除く前に、放射線を使ってがん細胞を小さくする際に用いられる治療法です。
がんの進行度合い(ステージ)がすすみ、切除によってがん細胞を取り除くのが困難な場合にもこの放射線治療がおこなわれます。

⒊抗がん剤を使った化学療法による治療法
がん細胞の転移が広範囲になってしまった場合や、がん細胞が血液に入ってしまって、手術では根治が困難となった場合に、抗がん剤を使った化学療法での治療がおこなわれます。
治療目的以外にも、症状の緩和目的などにもこの治療法がおこなわれる場合もあります。

肺がんの治療法として代表的な治療法がこの3つですが、肺がんの治療では、この3つの治療法を組み合わせた
治療や、化学療法でも様々な薬剤を用いた治療がおこなわれています。

肺がんの治療法について、情報を欲している方や、これから実際に治療に進まれる方々に今回の記事が参考となれば幸いです。

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